過多月経治療 UAE(子宮動脈塞栓術)検討3

※女性特有の症状や表現が含まれます。苦手な方は読み飛ばして頂けますようお願いいたします。

出来立てのMRI画像を先生が確認します。お聞きした過多月経の様子から筋腫を併発しているかと思いましたが限局型の子宮腺筋症ですね。同じ位置に筋腫と腺筋症が混在することはありません。病変は4センチ位です。UAE出来ます。病変が小さめですので、子宮に卵巣動脈は交通していませんので、UAEしても卵巣機能が死んでしまう可能性はゼロではありませんが、かなり低いです。ただ、これは皆さんにお伝えしていますが、UAEが技術的に成功しても過多月経が緩和されないケースもあります。その覚悟は持って頂く必要があります。こればかりはやってみないと分かりません。筋腫は再発した場合、もう1度UAEを行うことが出来ますが、何故か腺筋症の患者さんは2度目UAEの際、塞栓物質が入っていかないのです。ですので、腺筋症の場合1度しかチャンスがありません。私がUAEを始めた初期の頃、全周型腺筋症でで挙児希望があった患者さんだった為少し緩めに塞栓物質詰めた所、過多月経に対してほぼ効果ありませんでした。その経験を踏まえ挙児の希望があったとしてもギリギリ目一杯の塞栓物質を詰め込みます。子宮を摘出するのは最後の手段だと僕は思います。UAE後24時間位が痛みのピークです。人によりますが、痛みと吐き気で食べられない方が多いです。だいたい3日目に入ると食欲も戻ってくる人が多い印象ですね。入院は3泊4日で皆さん帰られてます。

先生は丁寧に説明してくださいました。万一UAE効果無かった場合、私は立ち直れるのか‥?そこから子宮全摘とまた進んで行けるのか‥?子宮全摘で子宮周りの疾患の心配がなくなる方がスッキリするのだはないだろうか‥?それともUAE効果あると信じて子宮残す‥?それぞれのメリットデメリットが頭の中でぐるぐるしてしまい、即決出来なかった為、レントゲンと術前必要な血液検査、入院説明を受けて、入院日を決めず病院を後にしたのでした‥。

つづく